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【感想】『ファイナルファンタジーXV』後半の展開がイマイチだけど、最終的には楽しめた一作

2020/03/07/ 03:02:33

ファイナルファンタジーXVで撮影した写真

2016年11月29日に発売された「ファイナルファンタジーXV」。 ちょうど一週間目で一応のクリアをいたしましたので、ここまでの評価を各部分ごとにしていこうと思います。一部ネタバレになる可能性がある記述があるので注意して下さい。

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基本のゲームシステムについて

ファイナルファンタジーXVのノクティス

本作は今までのFFとは大きく異なり、オープンワールドのゲームシステムを採用しているのが最大の特徴となっています。 発売前に配信された体験版でもその一端を知ることが出来ましたが、製品版では、さらに広大なフィールドを旅することとなります。

実際かなり広い!レガリア無しでは旅する気が無くなるくらいには広いです。一応ファストトラベルやチョコボでの移動も用意されているけど、ちょっと移動が煩わしいと感じることも。

大きな町となるとレスタルムか、しばらく進めると行けるようになるオルティシエの2か所があるんだけど、これらの作りこみ具合は素晴らしいですね。

ファイナルファンタジーXVのレスタルム

レスタルムはキューバをモチーフにしているとのことですが、広さはそこまでではないものの空気感や街並みは非常によくできているし、ヴェネチアをモチーフにしているオルティシエも、非常に綺麗に作られており必見。

ファイナルファンタジーXVのレスタルム

他にも小さな町というかガソリンスタンドにドライブスルーのような場所はあるけど、欲を言うなら、もう2つくらい大きな町が欲しかったかな。ただし人の住んでいるところが各地にあるため、町の数が少ないと感じることはなかったです。

広大なフィールドでは、ダンジョンにサブクエスト、アイテム、 モンスター討伐、そして釣りポイントなどが豊富に用意されています。

ファイナルファンタジーXVのチョコボに乗るノクト

これら自体は、良いアクセントになってるとは思うんですが、モンスターの討伐に関しては、複数受注できるようにしてほしかった。レストランでモンスターの討伐は受注できるんですが、これが一個ずつしか受けられないのは単純に不便。

夜間にしか出ないモンスターの場合には夜まで時間を進める親切機能があるのに、なぜ複数個受注できるようにはしなかったのか。毎回報告に戻るのがめんどくさかったです。

また、サブクエも基本的にはお使いが多め。オープンワールド系のゲームではお約束のようなものだけど、欲を言うならもっとキャラクターを掘り下げたクエストが欲しかったし、スモークアイのような迫力あるイベントはたくさんほしかったところ。

ファイナルファンタジーXVのノクトと変なマスコット

「釣り」に関しては個人的に、もっと評価されていいと思うほどに作りこまれています。声を大にして言いたいが、FF15は釣りゲーとして、とてもよくできています。

複数ある釣りポイントでは、それぞれ釣ることが出来る魚の種類が異なっているんですが、時間帯や雨天時でも出るものが違う。釣り上げるためには、ちゃんとルアー選びをしたうえで、うまく魚が興味を持つようにロッドを操作。

ヒットしたあと釣り上げる際には、ラインが切れないように魚をいなしたり糸を引いたりと駆け引きがなかなか熱い!

さらに魚の種類は100種も用意されており、グラフィックもすべて異なっているという作りこみっぷりである。うちの王子は釣りばかりやっておりましたが、それでもまだコンプできていないっす。全てを釣り上げるのはしばらくかかりそうw。

また、フィールドワークと関係がある要素といえば、プロンプトが撮影する様々な写真も面白い要素実際このブログで使っている写真は全部プロンプトが撮影した物。

ファイナルファンタジーXVの屋台で何かを買うノクト
ファイナルファンタジーXVのプロンプト
ファイナルファンタジーXVのグラディオラス

ランダムで撮影されるものなので、時には思いがけないシーンがとれていたり、写ってはいけないものが写っていたりとこちらもお気に入りの機能です。

シリーズ初のオープンワールドとなったことに関しては、個人的にはよかったと感じるし、スクエニ的にもここまでのオープンワールドはおそらく初。それでこれだけのものができるというのは単純にすごいのではないかと感じました。

もちろん、オープンワールド化の弊害もあり、よくある「何していいかわからない」や、「移動がめんどくさい」などの意見も多くあると思います。

僕自身はオープンワールドのゲームに慣れているために、すんなり受け入れることが出来たんだけど、そうでない人にとっては評価も変わってくるでしょうね。FF15ではオープンワールドというゲームシステムを楽しめるかどうかも評価も分かれ目でしょう。

あとロード時間の長さは単純にストレス要因。これはもっと改善してほしかった。

戦闘システムなどに関して

ファイナルファンタジーXVの戦闘シーン

RPGではあるものの、コマンド式ではなくアクション要素の強いバトルシステムになっているのも本作の特徴ですね。伝統的なFFとは大きく異なるバトルシステムに戸惑う人も多いかもしれない。

基本的には〇ボタンで攻撃、□で防御、▲でシフトの3つを覚えておけば大体どうにかなるし、「ウェイトモード」や「イージーモード」も用意されているので、アクションが苦手でも十分楽しめます。アイテムをガンガン使えばやられても即復活できるしな。ノーマルでもあまり難易度は高くない。僕のクリア時のレベルは58でした。

はっきりいうと、FF15の戦闘システムはよくできていると感じました。仲間との連携や、シフトを使ってのアクションなど、なかなか爽快感があるバトルが楽しめましたぞ。

ファイナルファンタジーXVのサボテンダー

ただしロックオンの機能は使い勝手が悪かったし、「魔法」に関しては仲間もくらってしまう仕様はいらなかったのではないか。基本的に雑魚との戦いは複数の敵との乱戦気味になるため、魔法を使うと味方も喰らってしまう。そこまでダメージは無いとはいえ、どう考えても使い勝手が悪い。通常使える魔法は範囲系ばかりだしな。

あと魔法生成も、何をどれだけ使えばいいのかよくわからない。レシピが用意されていても良かった。

「召喚獣」に関しても、出せたら勝ち確定な、いわゆるボーナス的なものになっていたのは賛否ある部分でしょう。任意のタイミングで呼び出せないし、好きな召喚獣も呼べないしな。まあ、そもそも本作では召喚獣ではなく神様なので最初から召喚獣と思わなければ気にならないかも。

ついでに、フィールドを歩く時のスタミナ消費もいらなかった。一応スタミナが切れる直前でL3を押し込むことでスタミナを急速回復できる小技があるんだけど、うーん、やっぱりいらないなw。一応料理で一時的にスタミナ消費無しにできます。

戦闘と並んで特徴的なのは「料理」。FF15では料理を食べることで様々な効果(バフ)を付けることが出来る。攻撃力やHPをあげるものなど色々ありますが、なによりもそのグラフィックがとてもリアル!

ファイナルファンタジーXVのキャンプで食事するノクト

深夜にプレイすると飯テロ状態である。レストランなどで食べる以外にも、キャンプを行うとイグニスが作ってくれる。これらのレシピは、レストランでの食事や素材アイテムの入手などで増やすことが可能。クリアした現時点でもまだ未発見のレシピがある状態だ。

ファイナルファンタジーXVの料理

ゲームシステム上では非常に重要なものとなっている料理。一部ではおにぎりの作りこみ具合がリヴァイアサンを超えたとか何とかで「そんなところに力を入れるなよ」と批判的に言われたこともあったが、料理に関しては頻繁に目にするものだし力の入れどころとしてはそこまで間違っていないかと。料理のリアルさに関してはツイッター上でも話題になっていましたしね。

ストーリーに関して

ファイナルファンタジーXVの痛車

ここまでは割と高評価な部分が多かったんですが、ここからは厳しい部分を取り上げていこう。FF15で、もっとも批判の多い部分である「ストーリー」に関してです。基本的にネタバレになるので、大きくばれにならない程度に書いていこうと思います。

本作の基本的なストーリーに関しては公式サイトでもご覧いただきたいと思いますが、基本的にはノクト達4人の旅が描かれます。

ホストだのホモっぽいだの色々言われている彼らではありますが、ストーリー上ではホモっぽさは一切感じないし、あくまで仲間であり友情といった具合。最初から第8章あたりまでは嫌な感じは特に受けませんでした。

ただし、雲行きが怪しくなってくるのはオルティシエでの戦いの後、。この戦いではストーリ上非常に重大な出来事が立て続けに発生するのだが、仲間の一人が重大なケガを負ってしまう。かなり深刻な内容となっており、そのキャラクターのファンにとっては非常につらい展開が待っています。

しかもストーリー上辛いだけでなくゲーム上でもかなりきつい展開に、、。今までの4人の珍道中ぷりからの落差が半端ではない。特にグラディオのノクトに対する態度などは、正直もっと描きようがなかったのかといいたくなるレベル。9章の一連の流れは、いろんな意味できつかった。

おそらくこのあたりで、ストーリーに対しての文句を付けたくなった人が大量発生したのではないかと・また9章以降はついに帝国側に乗り込むことになるのだが、ここからは今までとはうってかわって一本道。オープンワールドを楽しんでいた人にとっては残念な展開が最後まで続く。

極めつけは13章。なんやかんやあって帝国の首都に到着したのはいいものの、ここからは突如としてバイオハザード風味な軽いホラー展開が待っている。しかもそれが面白くない。

さらにここにきて物語上重要なものが、その辺におちてる資料で説明されたり、敵側のキャラクターも、とても扱いがぞんざいでびっくり。そもそも、なんで帝国があんなことになってるの?特に描写も説明もないまま進んでいきます。

ストーリー上残念な部分として、敵キャラ側に魅力的なキャラがいないことが挙げられます。基本、敵側として登場するのはアーデンくらいなもので、ルーナの兄貴であるレイヴスも扱いが酷い。あんなにあっけなく、皇帝に至っては以下略。

しかもアーデンというキャラクターも、好きになれそうもない人物に仕上がっており、問題の13章では延々ネチネチ言っています。なんというか9章以降の雑な展開はツッコミどころしかないし、13章を見ると、途中で制作が力尽きてしまったのかなぁと感じずにはいられない。9章以降の展開について批判が多いのも、やむなしと言わざるを得ないかな。

終わりよければすべてよし!

ファイナルファンタジーXVの記念写真

ストーリに関しては後半の展開に関しては非常に疑問があるところではありますが、ストーリー全体を通してみると意外に悪くはないのではないかと感じました。ラスト付近の展開はハッピーエンドが好きな人にとっては受け付けないかもしれませんが、個人的には「仲間たちの絆」を描いている点は十分評価できるかなと。

特に最後のキャンプシーンや、ラスボスを倒した後の演出などは感動できるものとなっていた。特にタイトルロゴの演出は個人的にとても気に入っております。あのロゴはヴェルサス時代からあるものなので感動もひとしおだね。

是非ともこの演出は君たちの目で確かめてほしい!

FF15全体を通してみると、ゲームシステムそのものは面白いものに仕上がっています。バグは色々あるものの、物理演算特有の変な動きなどは笑えるバグの域を出ないし、バグに遭遇してもセーブデータをロードすればどうにかなるレベルでとどまっている点を含めて、よくできていると思います。

肝心のストーリーでは後半の展開の雑さは残念。叩けばいくらでも叩けてしまうくらいだ。しかし、エンディングの演出を見た後だと十分達成感を得ることはできたし、終わりよければすべてよしって気分にすらなった。それくらい良いEDだったと思いました。

やはり自分でやるとノクト達に愛着がわきますからねw。ストーリーをすぐに終わらせた人と、サブクエなどをこなしていた人では本作の評価も大きく変わってくると思う。

ファイナルファンタジーXVのレスタルムで撮影した4人の写真

FF15は発売前にネタバレが出ちゃったりと不穏な出だしではあったものの、いざ自分でやってみると、なかなか楽しめた一本でございました一応EDまでみたけど、やりこみ要素は残っているんで、
トロコンするまでは遊ぼうと思います。今後のDLCも注目かな~。

【追記】ダウンロードコンテンツやアップデートにより2016年時点よりも遊べる内容になっているので、まだプレイしたことがない人はぜひやってみてね。

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