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香川県のネット・ゲーム依存症対策条例、パブリックコメントの賛成意見に「同じ文章」多数。自演かと話題に

香川県の「ゲーム依存症対策条例」。県民から送られてきたパブリックコメントの賛成意見について自演疑惑が浮上しています。賛成パブコメの多くが、同じ文面のものが多数あったことがわかりました。

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同じ文章の賛成コメが多数見つかる

3月に香川県議会で可決され4月より施行された「ゲーム依存症対策条例」。インターネットやゲームの依存症対策として利用時間を小中学生以下は午後9時、高校生などは午後10時以降と定めたほか、保護者にも子供が条例を守るように努力義務を課しています。

条例については科学的な根拠や行政が家庭に介入することになる点などからネットを中心に批判の声が多く寄せられていました。

一方で香川県民から募集したパブリックコメントでは、ゲーム依存対策条例への賛成意見が反対意見を大きく超えて寄せられていました。

そんな香川県のゲーム依存症対策条例でしたが、ここにきて賛成のパブリックコメントが工作だったのではないかと話題になっています。

KSBが報じるところによると、これまで概要版しか公開されていなかったパブリックコメントでしたが、KSBの記者が情報公開請求した意見の「原本」が13日午後に開示。

公開されたパブリックコメントをコピーしたものは、A4用紙で4186枚分に上り、議会事務局の職員によって提出者の個人情報は黒塗りされています。

これまで公開されていた概要版では、提出者の84パーセントにあたる2269件が「賛成」だとする数字を載せていましたが、原本では賛成意見の多くが同じ送信者、さらに同じ文面のパブコメがたくさん存在していることがわかりました。

「現在、寄せられた意見の仕分けをしているんですが、メールで寄せられた賛成意見にはいくつかのパターンがあることが分かりました。同じものを重ねています。例えばこちら。『条例通過により明るい未来を期待して賛成します。賛同します』といったほぼ同じ文言の、1行だけの文章が多く寄せられています」

https://www.ksb.co.jp/newsweb/index/17010

KSBが集計したところ「皆の意識が高まればいい」という内容が173通、「明るい未来を期待して…」が140通、「ネット、ゲームが子供達に与える影響様々ですので、賛成」が136通と特に多く寄せられていることが分かっています。

「こちら、メールで寄せられた意見なんですが、パブリックコメントへの意見賛成いたします。という全く同じ文面、改行のスペースまで同じのものがたくさんあります。送信日時を見てみますと、2月1日の11時21分、21分、22分、22分、23分…と、短い時間に相次いで送信されていることが分かります」

https://www.ksb.co.jp/newsweb/index/17010

このような不自然な部分が目立つことから、ネットでは賛成パブコメが何者かによって工作されたものではないかとの疑惑が持ち上がっています。

多数寄せられたとする賛成意見が、本当に工作されたものなのかどうかはわかりませんが、もしも操作されたものだったとしたら問題でしょう。

なおKSBが伝えるところでは、条例検討会議の最終会合では「賛成も多いし早く採決しよう」と促す声があり、20分で審議は打ち切られたと報じています。

関連リンク:KSBニュース

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