【感想】『バイオハザードRE:4』神ゲーをリメイクしたら神ゲーになった!リメイク作としては最高かもしれない
スペインの片田舎からこんにちわ。先日発売されたカプコンの「バイオハザードRE:4」。僕もさっそく遊んでおりますが、オリジナルをやりこんだ身としては期待の1作でした。果たして期待に応えられる内容になっていたのか、現時点での「バイオハザードRE:4」の感想をば。
「バイオハザードRE:4」とは
- メーカー:カプコン
- 発売日:2023年3月24日
- 価格:ダウンロード:税込7,990円、パッケージ版:8,789円(税込)、Deluxe Edition(DL専用):8,990円(税込)
- 対応ハード:PS5/PS4/Xbox Series X/S/Steam
- 年齢区分:Z指定(18歳以上のみ対象)
- 備考:eカプコン限定「COLLECTOR’S EDITION」は34,969円(税込)
主人公であるレオン・Sケネディは、ラクーンシティから生き残った後アメリカ合衆国のエージェントとして活動していた。しかし警護をしていた大統領の娘、アシュリー・グラハムが何者かによって拉致されてしまう。アシュリーの足取りを追ってスペインの片田舎までやってきたレオンであったが、その村は異常な行動をとる村人たちと、宗教団体の陰謀も渦巻く狂気に満ちた場所だった。
カプコンから発売となった「バイオハザードRE:4」。本作は2005年に発売された「バイオハザード4」のリメイク作ですね。これまでバイオハザードRE:2、RE:3と発売されてきたバイオリメイクだけど、いよいよ本命登場といった感じですな~。
グラフィックが大幅に強化されたほかアクションも新要素が追加されたりと、オリジナルの発売から17年を経て進化した一作となっております。ちなみに僕はPS5のDeluxe Editionを購入して遊んでいます。
グラフィックの綺麗さとサウンドの演出が素晴らしい
やはり最初に触れておきたいのは、バイオハザードRE:4のグラフィックの綺麗さ。元がPS2とかゲームキューブの時代のゲームということもあるけど、そこから比べると雲泥の差。17年の技術の進歩を感じずにはいられない。嫌な臭いを感じそうなくらいの空気感や絶妙な光の質感も、今だからこそできる表現ですな。
現代のグラフィックで描かれるレオン達もさることながら、ガナードなどのクリーチャーも一層キモくなっている。グロい表現も当然パワーアップしております。大きく容姿が変わったキャラとしてはサラザールがあげられるけど、昔は子供っぽかったのに今作ではババアみたいな見た目にw。こっちのほうが強キャラ感はあるかな。
アシュリーのデザインが元のバイオ4よりかわいくなってるのはいいけど、スカートじゃなくなったのは好みがわかれるところか。
サウンド面でもBGMと環境音が恐怖を演出してくれます。敵が潜んでいそうな暗がりと、何かが動いたような環境音、これもうホラーゲームだろ。
オプションでオリジナル版のサウンドに変えることもできるぞ。またPS5版だとコントローラーのマイクから、弾の装填時のSEやハニガン達の通信、サドラーの囁きなどが聞こえてきたりするのも面白い要素だね。
他にもオリジナルでもあったような小ネタが引き続き登場していたのもファンにはうれしい要素。湖を撃ったらデルラゴが出てくるとか、村長の家のトイレにガナード、孤島でアチアチになっているガナードは、ふいうち過ぎてビビったわw。あとサラザール像は形を変えて出現しています。手りゅう弾で破壊できるぞ。
各地にある依頼書はシンプルなものではあるけど、今作で貴重品となったスピネルを手に入れられる。どれも簡単ではあるけど村にいる犬の強個体はどこにいるのか結構探したわ。どうやら村長の家を訪ねた後に村の中央広場に行くことで出現するようになってたらしい。
ストーリとキャラの深堀り
ストーリー面は、オリジナルから手が入っているためバイオ4をプレイ済みなら違いも楽しめます。アシュリーはバイオ4だと攫わればかりの印象があったけど、バイオRE:4では要所要所で助け合ったり、共に困難に立ち向かったりと、助けられるだけの存在から相棒としての立ち位置になったのは素晴らしい。孤島ではリヘナラドールを落っことしてくれることもあったな。
また、あまり存在感がなかったサドラーも強キャラ感が増して怪しい宗教トップとしての威厳があるキャラになっております。CVが大塚芳忠さんなのも大きいかなw。あと村長も村の後半で活躍してくるところが追加されている。
ルイスは大きく変更はないものの過去に色々あったことが明らかに。詳しくは言わんが優秀な奴だったんだなぁ。また一緒に共闘する場面も多くなり、一緒にエルヒガンテ2体と戦ったりトロッコに乗ったりと思い出が増えております。
クラウザーとの絡みも唐突感がなくなったのは良改変。バイオ4だと相棒ポジというか「二人はどんな関係なんだっけ?」と言いたくなったが、バイオRE:4ではクラウザーが一時期はレオンの上官だったというポジションに。体験版でも冒頭でレオンとクラウザーが訓練らしきことをしている描写が一瞬あったけど、レオンからは「クラウザー少佐」と呼ばれ、クラウザーはレオンを「新兵(ルーキー)」と呼ぶ関係性となった。
クラウザー戦は、そんな関係性があるからこそオリジナルとは印象が異なるものになっている。むしろバイオ4プレイ済みの人のほうが違いを楽しめそう。筋肉ムキムキでバイオ4より色々バキバキになったクラウザーかっこいい。
一方、綺麗になったエイダに関しては、あまり活躍の機会がないというか、むしろ少なくなってないか?もうバイオ4結構前だから忘れてる部分も多いけど昔より少なくなってる気が、エイダファンにとっては残念なポイントだね。バイオ4だと「another order」があったけど、バイオRE:4をクリアしても解放されなかった。DLCで配信してくれることを祈っておこう。
マップは村辺りまではバイオ4と大きくは変わらないものの、古城に入ってからは城の構成が違っていたり、新しい敵が登場したりとバイオ4を遊んだ人でも新鮮な感覚で遊べるはず。城でアシュリーを操作するところなんかは怖さ倍増。アシュリーは攻撃手段を持たないため純粋にホラーゲーを遊ばされることになりますw。
また一部のシーンであったQTE要素はなくなっている。QTEを異常に嫌う人がいたりするけどバイオRE:4では心配無用ぞ。
新アクション、クラフト要素、便利になったアタッシュケース
バイオRE:4では、新しいアクションとして、忍び寄って敵を一撃で倒せる「ステルスキル」と、ナイフでの「パリィ」が登場。特にパリィはダメージを回避できるほか、タイミングが合えば攻撃をはじき返してから反撃に転じることもできる重要な技となっております。ただナイフは耐久度が設定されているので使いすぎると壊れてしまう。ナイフは武器商人で強化できる。
「クラフト」は、弾薬や手りゅう弾、ハーブの調合ができる要素。素材とガンパウダーを使うだけのシンプルなものだけど弾薬作れるのはありがたい。欲しい弾薬を選んで入手できるのは大きいし、特に古城では閃光手りゅう弾をたくさん作った。プラーガが頭から生えている敵は閃光手りゅう弾で一網打尽よ。
アイテムを収納するアタッシュケースは便利に進化。まずアイテム整理がボタン一つでやってくれるようになった。バイオ4では自分で一個ずつアイテムを動かしてうまく収納しないといけなかったが、バイオRE:4では指先一つで整理してくれてメチャ便利。
さらにアタッシュケースにチャームをつけれるようになった。付けたチャームによってクラフトボーナスがついたり、アイテムの売却額が増えたりと様々な効果が発動する。自分のプレイスタイルに応じてチャームを変えていけば有利にゲームを進められるはず。
難易度は高め、日本版は表現がマイルドになってるのは不満
バイオ4を遊んでいる人であっても、今作バイオRE:4は難易度が高いと感じるかもしれない。実際僕自身がバイオ4をプレイ済みであったものの、苦戦するところが多かったのよね。
アクションが昔と比べて多くなってるのもあるけど、敵もきっちり狙っていかないと弾切れになりがちだった。敵がわんさか湧いてくる場所で弾が枯渇気味になったときはマジでどうしようかと思った。そのためのクラフト要素なんだろうけど、照準を合わせるのが苦手な人は難易度イージーにしたほうがいい。
古城では例の中庭がマジで迷路じみてる上に、イヌが続々やってくるため弾切れや回復切れになることも十分あり得そう。
またパリィが苦手な人だとザコでも苦戦するかも。ザコであっても被ダメージが多いのでハーブや救急スプレーに頼りがちになる。ダークソウル並みのパリィ難易度ではないし判定は甘めではあるけど。
表現に関しては、国内版では海外版よりもグロテスクな表現が抑えられているのは不満。Z指定ということもあり、腕がガンプラみたくとれたり頭がパーンしたりはするんだけど、海外版ではあったガナードの体が両断されたりする表現は日本版はなくなっている。切断面も海外版ではきっちり見えたのに国内版だと黒くなってて見えづらいようになっている。
なぜ日本製のゲームなのに日本ユーザーだけ本来の表現で楽しむことができないだろうか。それならSteam版でええやん?って人もいるだろうけど、バイオRE:4がヌルヌル動くPCを用意できない人もいるわけで、家庭用ゲーム機での表現規制は昔より緩めになってきているかもしれんが、バイオRE:4での規制は残念。ただこれはバイオRE:4のせいではなくCEROのせいではあるけどな。
それに海外版より表現が抑えられているとはいえ、過激なのは間違いない。これくらいがちょうどいいという人も多いはず。ぼく個人としては、海外版と同程度の表現で遊べるか、選択式にしてくれたらよかったかなと思っている。
またバイオ4を知っている人ならまだしも、知らない人がTPSのようなゲーム性を期待して遊ぶとコレジャナイ感を感じてしまうかもしれない。あくまでバイオ4のリメイク作であって、サクサク敵を倒しながら進むTPSではありません。
「バイオハザードRE:4」リメイク作として素晴らしい出来!
「バイオハザードRE:4」元が神ゲーの作品を忠実にリメイクしてるんだから、そら神ゲーになるよね~とは思うんだが、リメイクに際して変なことをやらかしたりすることも世の中にはままあったりしますね。
出来がどうなっているのか気になっていましたが、いざプレイしてみると心配無用といえる仕上がりでした。新規の人は当然として、オリジナルを遊んだ人でも楽しめる内容になっていると感じました。むしろ過去に遊んだことがある人のほうが違いを含めて楽しめるかも。
難易度は高くなっているけど、そこは難易度を下げたりすれば切り抜けられるはず。それかDLCで特殊改造チケットを買うのも手。ヌルゲーになっちゃうかもしれないけどw。
また発売当初はリリースされてなかったミニゲーム「マーセナリーズ」が無料配信開始しているので、マーセナリーズが遊べなくて不満だった人も安心だ。
「バイオハザードRE:4」表現はZ指定なうえホラーゲームではあるので人を選ぶ部分はありますが、バイオハザードファンだけでなく多くの人が楽しめる良リメイク!とりあえず僕は2週目とマーセナリーズでしばらく遊んでいます。
◆ばるらぼ!得点
(5 / 5)■良いところ
- 美麗になったグラフィックと雰囲気を盛り上げる環境音。
- オリジナルに忠実なリメイク。
- ストーリーがテコ入れされキャラが掘り下げられた。
- すでにプレイ済みの人でも楽しめる改変。
- 散りばめられた小ネタ。
- QTEがなくなった。
■悪いところ
- 画面が暗すぎ。
- 発売間もない時点だとanother orderがない。
- エイダの活躍が少ない。
- アシュリーがスカートじゃなくなった。
- TPSとしてみると物足りないかも。
- ハンドキャノンを無限化するとリロードモーションが見れなくなる。
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