話題の『マジ・スク』を入手!ゲート処理とパーティングライン処理なら、これ一本で十分!?
「マジ・スク」。
プラモをかじっているなら聞いたことがある人は多いはず。ネット上で神ツールと言われているアイテムだけど、なかなか手に入らないことでも知られております。そんな「マジ・スク」を先日入手したので、さっそく使ってみようの巻。
『マジ・スク』をゲット!
プラモデルを作っていない人だと聞いたことがないであろうアイテム「マジ・スク」。名前だけ聞いても何のことやらわからんところけど、正しくは「マルチ ジルコニア スクレイパー」の略称。
簡単に言うと、ジルコニアで作られたデザインナイフっぽいキサゲです。
できることは多岐にわたり、「彫る・削ぐ」を基本に「ゲート跡の処理」「スジ彫り」「ディテールの修正」等など、デザインナイフ状の形ゆえに色々プラモ制作で活躍してくれるというわけ。実際ゲート後とかパーティングラインの処理とかはプラモを作っていくうえで、めんどくさい作業トップ3に入るもの。それらをマジスク一本でできるとなると、かなり作業がやりやすくなりますな。
どんな感じで使えばいいのかは公式の動画があったのでこちらを。
そんなマジスクなんだけど、クチコミの良さからか品薄で全然買えなかった。近所のプラモ屋もさることながら、ネット通販でもダメ。転売価格で売られていたりして手が出せない状態でございました。
ところが10月後半、少数ながらマジスクが市場に出てきたらしく、それを幸運にも購入することができたというわけ。やはり普段の行いよな。パチ屋を救うために月に数万円寄付し続けている善行を神様は見ていたんや!というわけで、クチコミ通りの代物なのかマジスクを使ってみよう。
「マジ・スク」使ってみた!
色々便利だという「マジ・スク」。個人的に期待したいのはパーティングラインとゲート後の処理。普段は神ヤスでヤスリまくって消したりしているんだが、ヤスリだと消したいところの周辺にヤスリ傷が付いてしまう。さらにヤスリがけは地味に手に負担がかかるのも難点。少ししかやらないならまだしも、部品の多いプラモだと辛くなる。こういったところに活躍してくれるらしいので、マジ・スク君の実力を見てみよう。
そんなわけで、現在積みプラ消化として制作中の「あばたーふみな」で試してみよう。
美プラはゲート処理とパーティングライン処理を行うだけでも、かなり出来栄えが変わってくるので、マジ・スクの出番は多いはず。
髪の毛パーツにあるゲート後を削ってみるぞ。細かいパーツの写真撮影がクソ下手なのは許していただきたいけど、よく見ると白いゲート跡があるのがわかるはず。これをマジ・スクで削っていくんじゃい。
やることはデザインナイフで削るのと変わらず、出っ張ってるゲート跡を切り落とすように削った後、刃を立ててカンナがけ。かけていくと徐々にゲート跡が目立たなくなっていくぞ。しっかり二度切りしていればゲート跡が白化することもない。まあ白くなったらツメでゴシゴシひっかくと直るしな。ツメもプラモ制作ツールの一つだって、はっきりわかんだね。
マジ・スクで処理したゲート後。ぱッと見でどこにあるかわかりにいくくなってますな。
僕のヘタクソ写真だと参考にはなりにくいけど、色が少し濃くなっている点の部分がゲート後。パーツが成型される際、ゲート部分にプラスチックが多めに溜まるために若干成型色が濃くなるらしいので、色が濃くなるのはしゃーないところ。だけど、ゲート処理がしやすいのは間違いないですな。あばたーふみなに限らず、美プラは曲面パーツ多めだけど、そういった場所のゲート跡もササっと処理できるのは快適!
今度は丸いピンク色パーツでパーティングラインとゲート跡をマジ・スクで処理。「あばたーふみな」のピンク色パーツは小さいけどラインがでてるので、気になる人は気になる部分(特に腕のリング)。これもさっきと同じく残ったゲート部分を削ってカンナがけ。
これまた写真が分かりにくいけどキレイに処理できたと思います。もっと綺麗に仕上げたいなら番手の高い神ヤスで磨く。さらに綺麗にするなら塗装ですね。
まあ「あばたーふみな」の場合、ゲート跡の多くがわかりにくい場所にあったりするので、気にならない人はそのままって人もいるとは思います。繰り返しになるけど、美プラはゲートとパーティングライン処理するだけでも出来が全く変わってくるので、マジ・スクは十分活躍してくれますぜ。
「マジ・スク」クチコミ通りな神ツールかもしれない
巷で話題の「マジ・スク」を使ってみたわけですが、プラモデル作りで厄介なゲートとパーティングライン処理に関しては、確かに使いやすいな~といった印象を持ちました。普段のゲート処理なら、デザインナイフで削っていき、カンナがけしてヤスリして~、、みたいな工程をたどるけど、マジ・スクで削っていくだけでもそれなりにきれいになっていくので楽ですな。パーティングライン処理もカンナがけしやすい。
デザインナイフだと勢い余って指をきってしまうこともある。マジ・スクなら指が切れるってことは、おそらくないし、無理に力をかけなくても削れるので削りすぎることも少ないはず。プラモ初心者や、僕みたいに久々にプラモ作っているって人なら重宝するはず。また彫りの浅いディテールを深くするのにも使えるので、スミ入れ時にスミが流れにくい際にはマジ・スクで少し彫ってみよう。
ただマジ・スクでなければ出来ないことというのは、狭い場所のパーティングライン消しくらいだったりするので、デザインナイフとヤスリで十分処理できるって人なら急いで買わなくても問題ないかもしれない。
そうはいっても、マジ・スクはプラモ制作の時短にはなりえるため、上級者の人だと「なくてもいいけど、あれば便利」って感じのツールかもしれない。いや上級者こそ、使いこなせるようになると「これ一本で十分や!」ってなるかも?
特にマジ・スクの恩恵を受けやすいのは素組ユーザーかと。塗装をしない場合、ゲート跡、パーティングライン処理が綺麗にできているかが出来に直結するのでマジ・スクは重宝するはず。それにバンダイのプラモって、組み立てるだけで見本並みのクオリティになるので、素組でトップコート吹いて完成って人も多いはず。そういう人はマジ・スクをオススメですね。
結論、マジ・スクは、ネットのクチコミ通り神ツール!特に初心者or素組ユーザーは買い!そうでない人でも制作の時短にはなるので、ばるらぼレビュー的には、星5とさせていただきます。
ちなみに、マジ・スクとよく似た製品に「ワークフィニッシャー」というのがあるんだけど、間違って買わないように気をつけましょう。
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