鳥山明先生が亡くなったこと、思いのほかショックを受けている自分に驚く
ドラゴンクエストシリーズのキャラクターデザインで知られる漫画家の鳥山明先生が逝去。突然のニュースに対して僕自身驚いたと同時に、思いのほかショックを受けている自分に驚いてしまうのであった。
鳥山明先生が逝去
3月8日、突如として報じられた鳥山明先生が亡くなったというニュース。すでに多くの国内メディアだけでなく海外でも大きく報じられており、フランス大統領から中国外務省までまでが弔意を示すなんて、改めて鳥山明先生の影響力のすさまじさを思い知らされました。
「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」など説明不要な名作たちを送り出してきたほか、メディアミックス展開が行われる「SAND LAND」なども送り出してきた。SAND LANDはアニメ放送まであと少しだったのに。
ゲームではドラクエシリーズのキャラデザを手掛けているだけでなく、ドリームプロジェクトとして知られる「クロノトリガー」、Xbox360でリリースされアニメ化もされた「ブルードラゴン」も鳥山明先生のデザインだった。
当然僕が遊んでいる「ドラゴンクエストX」のキャラデザも鳥山明先生が手掛けたもの。10年以上プレイし続けているゲームのキャラデザを手掛けられた先生が亡くなったというニュースは、1日経った今でも実感が沸かない。
訃報を知らされたとき、突然のこと過ぎて「マジ?デマではないの!?」と、ニュースサイトを開いて確認したが、この時はそこまでショックを受けてはいなかった。亡くなった理由が「急性硬膜下血腫」、亡くなったのは3月1日と、一週間もの間全く情報が洩れなかったことにも驚くけど、僕が何より驚いたのは、
意外とショックを受けている自分に対してだった。
身内がなくなったわけではないのに、この喪失感は何だろう。
普段から鳥山ファンを公言するほどではなかったし、バルカズという人は週刊少年ジャンプで育ってこなかった人物なのだ。もちろんドラゴンボールは知っていてドラクエだってプレイしていたけども。
ゲーム系のブログを一応やってることからもわかるように、基本的にゲーム少年だった僕にとって鳥山明先生の作品では「クロノトリガー」が思い入れが深い。予約をせずにゲーム屋で並んで買った一本だった。クロノトリガーはマルチEDを採用していて、ラスボスを倒すタイミング次第で様々なエンディングをみることができた。
その中で開発者のメッセージを見ることができるEDがあるんだけど、鳥山明先生もドリームチームの一人としてメッセージを残していたんだよね。見る条件が厳しかったので「強くてニューゲーム」で何回か周回してからみたな。メッセージの内容は大したもんじゃなかったけど、あの緩い雰囲気は当時のゲームだからこそかなぁ。
そして何よりもドラクエ10。最初にドラクエ10を遊んだのはWiiUの体験版。それまでこういったネトゲの類は遊んでこなかったんだけど、この体験版の影響でドラクエ10と10年に及ぶ付き合いになるとは思わなかった。ドラクエ10には人間のほかに、オーガ、ドワーフ、エルフ、ウェディ、プクリポとキャラが用意されていたけど、最初から僕はプクリポというキャラでプレイすると決めていた。
何せプクリポのデザインが可愛いんだよ。毛が生えた等身低めの何とも言い難い見た目。5種族の中で一番人間離れしているデザイン。だがそれがいい!体験版をやる前から、やるならプクリポだろうと迷いなく選択。今見ても、プクリポは鳥山明先生のデザインが極まっているように思いますね。
振り返ってみれば僕自身、鳥山明先生の作品には触れてきて、そして影響されてきた人生だったように思う。だからこそ今回の訃報はショックが大きかったのだろう。ドラクエ10だけでも10年だ、長い。
漫画少年というわけではなかった僕であっても、鳥山明先生の影響力はすさまじいものがあったんだなぁ。いやむしろ、鳥山明先生の影響力の元にないものなんか世の中に存在するのか?世界規模でここまでの影響力がある人物って他にいるだろうか。
メギストリスで追悼集会が行われてるらしいと聞き記事を書く前に見に行ってみた。1日経った今でも「いのり」を捧げるプレイヤーがたくさん集っていた。
ゲームで弔意を表するプレイヤーたちの姿をみて、ようやく実感を持てた気がする。鳥山明先生、亡くなったんだな。
訃報に関して自分の思いを色々書き連ねてみたけど、いつにもまして取り留めのない文章。人によっては不謹慎に思われる表現もあるかもしれない。この話題に触れないで、いつも通りなダラダラプレイ日記を書いても良かったんだけど、触れないわけにはいかんよな。
だってドラクエ10のキャラデザだぜ?ドラクエ12だって開発中、まだまだこれからだったのに。
これまで他の有名人の訃報に関して何かを感じることは少なかったんだけど、鳥山明先生だけはちょっとショックが大きすぎた。突然だったというのもあるけど、何かが終わった感じすらある。
鳥山明先生の訃報、残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。
ディスカッション
コメント一覧
日本が誇るアニメとゲーム、その両方の代表作を手掛けたのがすごい。
80年代以降のサブカルチャーの中心にいた人でしたね。
世界に与えた影響力の大きさからも、手塚治虫さんが取れなかった国民栄誉賞の受賞は確実じゃないのかな。
そうなれば、とさかを持つ鳥系プクリポのばるかず氏としてもうれしい限りですな。
僕のようなモヒプクも鳥山明先生のがいなければ生まれなかったわけですからね。特にメカデザインに関しては天才的でした。ドルボも元々はドワーフのデザインに書かれていたものらしいし。国民栄誉賞よりも大勲位菊花章mにふさわしいとすら思います。
わかります・・・、プクリポのデザインは鳥山先生以外では生まれなかったでしょう
そもそもDQXの種族って他のゲームに比べても特殊なんですよね
ここまで頭身や肌の色も違うキャラが違和感なく融和しているゲームはない
正に鳥山デザインだからこそだって思いますわ
プクリポは最初に見た時から惚れ込んでいましたw。プクリポだけでなくドラクエの各種族のデザインもすごいものがありますね。これからのドラクエ10の世界がどうなるのか気になるところではありますが、先生のデザインしたキャラたちの冒険は続いていきますね。